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個人特集

福岡県春日市 井上 久 さん

「老骨に旗を振って」

春日市シニアクラブ連合会
事務局長 井上 久

きっかけとなった16年前の出来事」

私は現在、須玖小学校の登校日の時は、ほぼ毎日「交通誘導」を行っています。私があえて「見守り活動」と言わないのは、これを始めたきっかけにあります。

退職後、須玖南地区に定住したことをきかっけに、健康のためにと早朝散歩を始め、地区の自治会活動にも積極的に参画していました。

16年前の梅雨の時期のある日の朝、散歩コースの一つである須玖小学校の構内を通り裏門に行ったところ、県道の信号機のある横断歩道で傘をさしながら渡ろうとしていた学童が、信号が赤になったことに気付かずに渡るという非常に危険な現場を目撃しました。そこから、私の信念として単なる「見守り活動」では学童の安全は確保できないと判断し「交通誘導」は学童の安全を守ることであり、自治会活動の1つとして地区にも貢献できると考え、翌日から現在まで継続してきました。

 

「これからも守り続ける子どもたちの笑顔」

交通誘導をしている際、横断歩道を渡る学童数は250名を超え、上り車線の交通渋滞は常態化して赤信号で車が横断歩道上に停車したり、下りの車線では空いている関係なのか黄信号で通過する車両が多かったりと、非常に危険な場所となっています。

「老骨に鞭打つ」という言葉もありますが、私は学童の安全を祈り「老骨に旗を振る」ことに生きがいを感じながら「今後も交通誘導を継続していきたい」と強く決意を新たにしています。

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