東京都小金井市 溝口 貞彦 さん
楽しいかな、囲碁人生
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私は高校の時、クラスメイトと英語塾へ通った。友人の父親が碁が強い人でその人から碁のルールや打ち方を教わった。
「塾へ行ってくる」といって家を出るのだが、友人の家へ寄って碁を打っている間に2~3時間過ぎてしまい、塾をサボってそのまま家に帰ることもしばしばあった。
大学と大学院を出たのち、二松学舎大学の教職課程に採用され、教育史や教育法規を担当した。授業は週5コマ(1コマは1時間30分)で、週3日の勤務で済んだが、学生のクラブ活動として、遊戯(囲碁)の指導を仰せつかった。正規の碁盤(十九路盤)とは別に、当時少なかった小規模盤(六路盤)を作り、碁石の攻防を説明すると、「1時間で碁が打てるようになる」ということが評判になった。
そして、70歳で定年退職したが、そのとき天皇陛下と内閣総理大臣から(恐らく碁の普及が評価され)、文化の日に瑞宝賞をいただいた。
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