第24回 ニチコミ大賞 川柳!!腕自慢!!
第24回 ニチコミ大賞 川柳!!腕自慢!!の概要
総評
毎日、全国で驚くほどの暑い日が続いています。
皆さん、充分お体にお気をつけください。
今回も、全国の多くの皆さんから沢山の応募がありました。
今回の課題の「宝物」について、命の宝物、人生の宝物、自然の宝物、心の宝物、日常の宝物、文化の宝物、子どもの宝物など幅広い宝物の佳句に出会うことができました。
審査に当たっては、多くの佳吟の中から、多岐にわたる宝物の入選句を選ぶことに配慮しました。
- 大賞
- 優秀賞
- 努力賞
大賞
待ってたよ
十月十日の
宝物
北海道帯広市 E・F
作品評
十月十日という言葉には、家族が新しい命を待つ時間のすべてが凝縮されています。喜び、不安、祈り、期待の長い時間を経て、ようやく出会えた命に向けて「待ってたよ」。この言葉の温度は、読み手の心にまっすぐ届きます。 宝物とは何か。この問いに対して、この句は「命の誕生」という、誰もが納得する最大の宝物と提示しています。 普遍性、温かさ、題との親和性のどれをとっても大賞にふさわしい一句です。
副賞
商品券 一万円
優秀賞
生きている
この瞬間が
宝物
大分県杵築市 S・O
作品評
宝物を「今この瞬間」に置いたところが、この句の最大の魅力です。 過去でもなく未来でもなく「今生きていること」そのものを宝物にした事で、読み手は、自分の人生をそっと振り返ります。 大きな出来事でなく、日常の一瞬を宝物と捉える視点が、句に深い哲学性を与えています。
副賞
商品券 五千円
優秀賞
宝石の
ように輝く
川と鮎
栃木県大田原市 K・I
作品評
川の流れと鮎の姿を「宝石のように」と比喩したことで、自然の美しさが一気に光を帯びます。 鮎が跳ねる瞬間、水面にきらめく光、その土地ならではの風景は、心に鮮やかな情景が広がります。 自然の宝物は人では作れない物で、その尊さを柔らかく伝える一句です。
副賞
商品券 五千円
優秀賞
恩という
目には見えない
宝物
鹿児島県鹿児島市 S・H
作品評
恩は形がなく、触れることもできません。しかし、人が生きていくうえで最も心を支えてくれるものです。 この句は、目に見えない価値を宝物と呼ぶことで、人と人とのつながりの大切さを静かに照らしています。 忘れがちな恩を、そっと心に置いておくことこそ宝物、そんな優しい視点が魅力の一句です。
副賞
商品券 五千円
優秀賞
久々の
産声村の
宝物
秋田県仙北市 K・T
作品評
静かな村に久しぶりに響いた産声。その一声は、村の未来を照らす希望そのものです。 「久々」という一語が、どれほど待ち望まれた誕生であったかが伝わってきます。 小さな村の喜びを十七音で描ききった、力のある一句です。
副賞
商品券 五千円
優秀賞
寝たきりの
母になっても
宝物
静岡県浜松市 M・M
作品評
母が寝たきりになっても、その存在は変わらず宝物であります。 この句は、状況でなく存在そのものに価値があります。 「寝たきり」という現実を描きながら、それでも揺るがない愛情を静かに示すことで深い余韻が残る品格の高い句です。
副賞
商品券 五千円
努力賞
注ぎ足しの
味は老舗の
宝物
兵庫県高砂市 T・I
作品評
代々受け継がれてきた味は、老舗にとって何よりの宝物。注ぎ足しの鍋には、歴史と技が静かに染み込んでいます。 派手さはなくても、積み重ねた時間が生む深い味わい。生活の中の宝物を見事に描いた一句です。
副賞
商品券 一千円
努力賞
四十年
経って合わさる
鍋と蓋
愛媛県新居浜市 P.N市井人
作品評
四十年という長い年月を、鍋と蓋という生活の道具に託したところが、この句の最大の魅力です。 鍋と蓋は、新品のときよりも、長く使い続けたあとにこそ“しっくり合う”ことがあります。その姿は、まるで夫婦のようです。 「合わさる鍋と蓋」という情景は、そのまま夫婦の成熟の比喩になっています。
副賞
商品券 一千円
努力賞
最高の
景色をくれる
孫の笑み
大阪府大阪市 S・T
作品評
孫の笑みを「最高の景色」とした比喩が美しく、心の世界が一瞬で明るくなる様子が伝わります。 宝物とは、手に取れるものだけでなく、心を照らしてくれる存在そのもののその温かさをまっすぐに示した一句です。
副賞
商品券 一千円
努力賞
棚の隅
しずかに眠る
ビートルズ
静岡県藤枝市 T・N
作品評
棚の隅で静かに眠るビートルズのレコード。かつて青春を彩った音楽が、今はそっと思い出として息づいています。 宝物とは、派手に飾られるものだけでなく、静かに時を重ねる記憶もまた宝物。この句は、音楽と人生が重なる瞬間を描いた一句です。
副賞
商品券 一千円
努力賞
練習は
嘘をつかない
宝物
愛知県尾張旭市 N・M
作品評
練習を積み重ねた時間は、必ず自分を支えてくれます。 この句は、努力の価値をまっすぐに示しています。 結果よりも、そこに至るまでの過程こそ宝物。子どもにも大人にも響く、励ましを持った一句です。
副賞
商品券 一千円
努力賞
日本が
世界に誇る
おもてなし
熊本県玉名市 K・H
作品評
日本のおもてなしは、派手でなく静かな心配り。 その文化を宝物と捉えた視点が光ります。 具体を描かず、読み手の経験を自然に呼び起こす余白が魅力で、広い視野を持った一句です。
副賞
商品券 一千円
努力賞
宝物
箪笥抜け出し
おたからや
大阪府泉大津市 S・N
作品評
箪笥から抜け出した宝物が「おたからや」に向かったという、現代的でユーモラスな発想が光ります。 生活の中の小さな驚きを、軽いタッチで描いた楽しい一句です。
副賞
商品券 一千円
努力賞
宝物
今夜もそばで
寝息かく
鳥取県米子市 K・T
作品評
そばで寝息を立てる存在を宝物とした、やさしく静かな一句です。 寝息という小さな音が、家族の安心とぬくもりを自然に伝えます。日常の幸せを丁寧に描いた佳句です。
副賞
商品券 一千円
努力賞
蝉の殻
親にはゴミも
子の宝
新潟県新潟市 C・A
作品評
親にはただのゴミでも、子どもにとっては宝物。この句は、子どもの価値観の自由さを見事に描いています。 蝉の殻という具体物が、子どもの世界を鮮やかに立ち上げる。ユーモアと温かさが同居した佳句です。
副賞
商品券 一千円
努力賞
老夫婦
合わせる歩幅
宝物
大阪府高槻市 K・I
作品評
歩幅を合わせて歩く老夫婦の姿に、長い年月を共に過ごした二人の静かな愛情が宿ります。派手ではない日常の行為を宝物としたところに、人生の深みがやわらかく立ち上がる佳句です。
副賞
商品券 一千円

